2007/03/30 ヤマハ㈱、リゾート事業4施設を三井不動産に譲渡
一部上場のヤマハ(株)は、合歓の郷(三重県)などリゾート事業4施設の事業用不動産と運営子会社の全株式を三井不動産(株)に譲渡することを3月23日に決議したと発表した。5月31日に契約書を締結し、7月31日に引き渡す予定。
ヤマハによると、全国6ヶ所にリゾート施設を有し運営しているが、リゾート事業全体の損益は厳しい状況が続いており、業績改善に向け検討してきた結果、内4施設については譲渡することを決めたという。
譲渡する4施設と運営会社は、平成3年開場の「キロロ」(北海道)と(株)キロロアソシエイツ、昭和39年開設の「鳥羽国際ホテル」(三重県)と(株)鳥羽国際ホテル、昭和42年開設の「合歓の郷」(三重県)と(株)合歓の郷、昭和54年開設の「はいむるぶし」(沖縄県)と(株)はいむるぶし。
譲渡価格は40.5億円(譲渡価格の内訳は不動産28.7億円、子会社株式5.2億円に子会社債権6.6億円を含む)を想定。帳簿価格は譲渡不動産75.4億円、譲渡株式2.0億円だったとしている。
キロロ(リゾート会員306口預託金38億円)合歓の郷GC(320口37億円)、合歓の郷のエクシード(478口15億円)とヴィラ(152口5億円)の会員(計1256口95億円)には3月末に預託金全額を返還する。
ただし、4月1日以降、1年間は従来通り会員料金で利用できるよう、配慮するという。合歓の郷GCは個人会員と法人無記名会員が在籍している。
ヤマハでは、平成15年のシーズンオフから閉鎖したキロロGC(18H、北海道、平成5年開場)については会員に預託金を返還し、昨年12月に地元の宮本土建工業(株)の系列会社に譲渡していた。
残る2施設(葛城、つま恋)についてはグループ事業との関連性も高く引き続きグループで運営する方針だ。
4施設の事業を譲り受ける三井不動産では、アクティブシニア層の増加や余暇充実思考の増大などを背景に、新たに次世代型リゾート事業に着手するため、合意したという。合歓の郷GCが加わると、グループ8コース目となる。
=ゴルフ特信=