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5月21日に民事再生法の適用を申請した川奈ホテル(東京・中央、長谷川二朗社長)は3日、静岡県伊東市にあるホテルとゴルフ場を8月1日付でコクドグループに譲渡する方針を明らかにした。
譲渡金額は220億円となる見通し。
3日の債権者説明会には担保権を持つ金融機関約20社とゴルフ会員権(使用予約金)を持つ企業100社以上が参加した。
会社側は現行のゴルフ場会員の了承を得た上で、国内で最多のゴルフ場を運営するコクド傘下でパブリック制コースに転換する方針を示した。
料金割引などの会員特典は継承されない公算が大きい。
8月21日の再生計画の提出期限前にコクド側への譲渡を目指す。
ただ、譲渡前には土地・建物の担保権解除が必要なため、金融機関との間で個別に協議に入る。
担保権の解除のため、営業譲渡代金の7割に当たる160億円を充当する。
譲渡先とみられるコクドでは「手続きが継続中でコメントできない」と話している。