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○一般債権97.5%カット○
◆5年内に株式上場◆
民事再生手続き中のゴルフ場運営大手、日東興業(東京・千代田、鎌田隆介社長)の再生計画案が10日明らかになった。
ゴルフ場の会員から集めた預託金など一般債権額の97.5%をカットする。
米ゴールドマン・サックス・グループの支援を受けグループ12社を合併。
今後3~5年をメドに株式を上場する。
国内30ヶ所のゴルフ場の会員約7万人のプレー権は維持する。
日東興業グループ12社の負債総額は約5千5百億円。
来年1月末に予定する債権者集会で決議を受けたうえで裁判所から計画が認可されれば、9ヶ月以内に金融機関や取引先などが持つ一般債権の2.5%を一括弁済する。
退会を希望する会員には預託金の2.5%を弁済するか、会員権を市場で売却してもらう。
ゴールドマン・サックスは再生計画の認可決定を条件に日東興業の関連会社に対する約162億円以上の債権を放棄する。
ゴールドマン・サックスは一般債権の弁済に百億円程度を投じるほか、再生手続きとは別に金融機関向けの担保付き債権の弁済も肩代わりする。
日東興業グループ12社は合併でゴルフ場運営に特化した企業として収益を改善、株式上場を目指す。
ゴルフ場会員には希望者に上場予定会社の株式を時価で割り当てる方針。
日東興業は昨年7月に民事再生手続きを申請していた。