|
母体会社、運営会社の相次ぐ破産で昨年1月中旬の登記クローズのまま、営業をストップしているウィングフィールドゴルフクラブ(18ホール、栃木県日光市)の継承先が正式に固まり、今年9月頃に再オープンする意向、急ピッチで改修工事を進めている。
施設・不動産を取得したのは、栃木県を中心にホテル「乃木温泉ホテル」、「パインズ・温泉ホテル・大田原」や会員制スポーツクラブ「パインズ・スパ・スポーツクラブ」等を経営している日本健康産業(株)。
同社では、同GCの抵当権者である整理回収機構(RCC)や、旧母体会社の(株)サザレコーポレーションと旧運営会社の(株)日光石亭の破産管財人から施設や不動産などを買い受け、7月20日に所有権登録も済ませたという。
サザレの破産宣告(平成16年10月)、日光石亭の資金難(平成18年8月31日破産手続開始)により、18年1月中旬から冬季クローズ後にコースを閉鎖したままとなった。
そこでサザレの管財人は韓国系支援の企業に売却する方針を固めたが、同企業の資金難で19年2月に管財人との売買契約が解除となったため、入札で同企業に次ぐ金額を提示していた日本健康産業(株)に売却先が決定した模様。
すでに営業再開に向けた改修・管理作業に着手しており、9月中ないし10月の仮オープン、来年4月1日の本オープンを目指している。
ゴルフ場名は「パインズ日光ゴルフ倶楽部」に変更(コース電話番号は従来と同じ)。
基本的に加藤俊輔氏設計のコースを修復する方針だが、全体的にチャンピオンコースを目指し、距離延長する考え。
仮オープン中のプレー料金は乗用カートのセルフで平日が昼食付き5500円、土・日祝日は昼食別で9800円、本オープン後は同様に平日7500円、土・日祝日1万2000円を予定、キャディ付きも検討。
営業体制が整い次第、8月初旬にもプレー予約の受付を開始。
支配人には経験豊富な小針喬氏が就任。
なお、旧会員のプレーについては一代限りとなるが、受け入れる方針だ。
併設の5階建てホテル棟については、今年10月頃のオープンを目指して改修工事を行っている。
=ゴルフ特信提供=