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ゴルフ場企業などが相次いで都内に室内ゴルフ施設を開設している。
ゴルフ熱が高まっている女性をメインターゲットに仕事帰りに手軽に利用できるようクラブ、シューズ等を無料で貸し出し、平日は午後11時近くまで営業。
その中でもゴルフ場企業は自社グループコースと連携し、女性の利用者も狙っている。
埼玉ロイヤルGC(18ホール、埼玉)など国内9コース、海外1コースを経営するJGMグループは、東京都・港区の赤坂ツインタワー1Fに「JGMゴルフクラブ赤坂スタジオ」を9月11日にプレオープン。
契約面積は室内で国内最大級の約500坪。
天井高7メートルの広々としたフロアに18打席(内9台にシミュレーター導入)がある他、パター、アプローチ、バンカーの練習場、3Dのシミュレーター個室、180度スクリーンシミュレーターのVIPルーム、ボディコンディショニングルーム、ネイルサロン、ショップ、カフェを備える。
完全予約制で、料金一般打席が50分2520円、3Dルームで同3150円、VIPルームで同6300円から毎日1時間打ち放題で月4回レッスン付きの会員は月額で一般1万5750円、女性1万2600円等。
(株)ジャパンゴルフマネージメント(JGM)は1年半前にゴルフスクール事業(四谷と京橋)に浸出。
8月8日にはジュニアに特化したプログラムも取り入れた自由が丘サロン(6打席)も
森ビルグループで宍戸ヒルズCC(茨城)等を経営する(株)宍戸国際ゴルフ倶楽部は、9月15日に「ヒルズゴルフアカデミー虎ノ門」(東京都港区虎ノ門)をオープンした。
一般打席6打席の他、レッスン用やシミュレーター各1打席を備え、初心者の相談はゴルフ・コンシェルジェが対応する。
入会金は5千円で、会費はグループレッスン月4回で月額1万4500円。
初心者がコースデビューするまでの3ヵ月のカリキュラムも用意。
コースレッスンは静ヒルズと連動、東京から月2回コースまでバスを運行している。
森ビルグループでは、静ヒルズCCで行っているレッスン(4年間に計1500人が利用)の女性比率が80%あるのに対し、運営2コースの女性来場比率が12%に過ぎないことから、都心でレッスンを行うことで女性の利用比率を上げ、ゴルフ人口の増加を図る考え。
同グループが手掛ける都心の再開発プロジェクトでもスクールの開設を目指す。
芸能プロダクションでプロゴルファーも所属する(株)ホリプロは創業50周年の新規事業として、渋谷の道玄坂に「ホリプロ・ジー・スクエアを9月14日にグランドオープン。
165坪の面積に9打席(内8打席にスイング撮影機器設備)のレンジとスポーツカフェ、ゴルフショップも備えている。
相次ぐ室内ゴルフ施設の開設だが、ゴルフ場事業では太平洋クラブが都内でゴルフスクール事業を行っていたり、アコーディア・ゴルフが2年前に東京・広尾にシミュレーション施設を開設するなど、都心でスクール等のゴルフ事業を行うゴルフ場は多い。
もっとも、昨年までシミュレーションの娯楽中心から本格志向に傾向が変化している。
=ゴルフ特信 提供=