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帝国データバンクによると、不動産投資事業などを手がけるパシフィックマネジメント(株)(現・パシフィックホールディングス(株))が、ゴルフ場を中心とした投資事業を開始するために、平成18年2月に設立したパシフィックスポーツアンドリゾーツ(株)は、平成24年10月16日に東京地裁へ特別清算を申請し、10月23日に特別清算開始決定を受けた。 同社は、再生案件のゴルフ場経営会社を次々と買収し、経営指導や資産取得のための資金貸付などを行い、平成20年時点で「琵琶池ゴルフクラブ」(栃木県)、「松井田妙義ゴルフ倶楽部」(群馬県)、「相武カントリー倶楽部」(東京都)など全8コースを傘下に置いていたが、経営悪化に伴い親会社であるパシフィックホールディングスと子会社2社が平成21年3月10日に東京地裁へ会社更生法を申請(負債3社合計で約1940億円)し、平成22年3月31日に更生手続き開始決定を受けた。同手続きのなかで同社傘下の企業が保有するゴルフ場の売却が進められてきたが、8月末までに終了したため、8月31日の株主総会決議で解散していた。
負債は関係会社の保証債務を含め約340億円。