運営管理・会員権発行を行ってきた朝日リゾート開発(株)(大阪市中央区)は、昨年12月31日に大阪地裁に事故破産の申請を行い、今年1月5日に破産手続開始決定を受けた。
同社は不動産開発の(株)朝日住建の破綻やゴルフ場事業の低迷、預託金の問題、債務引受け(朝日住建の未払いだったゴルフ場建設費)など多くの問題を抱えていたためとみられる。
会員(人数は未集計)を含めた約3200名の負債総額は、約187億2100万円。
一方で、不動産は所有しておらず、他の資産もほとんどない模様だ。
それに加えて、同社は破産申請の当日にゴルフ場の一部用地を保有する西日本ゴルフ開発(株)(大阪府、石川洋也代表取締役)にゴルフ場を営業譲渡している。
今後の運営については、
朝日ゴルフクラブ大山コース(18ホール、鳥取県米子市)は冬季クローズ中のために明らかではないが、
朝日ゴルフクラブ広島コース(18ホール、広島県東広島市)は新体制のもとで継続して営業を行っている。
会員の処遇については、預託金は引き継ぎがないが、当面はプレー権は引き継ぐという。
ただし、第三者譲渡ができるかどうかなどについての詳細は検討中のようだ。
また、ゴルフ場名は「セントパインズゴルフクラブ」にする考えだが、地権者等との折衝が優先としており、変更日等については決まっていないとしている。
こうした状況から、西日本ゴルフ開発は破産配当も望み薄のようで、破産手続廃止となる公算が大きいとみられる。
=ゴルフ特信 提供=