(株)ダヴィンチ・アドバイザーズ、リゾート事業に進出
2007年4月23日(月)
◇主要都市圏から3~4時間のゴルフ場をターゲットにゴルフ場とセットの滞在型、取得と提携で50ヵ所を目指す第一弾は提携のサニーCC、4月に会員募集開始へ◇
大証ヘラクレス上場で不動産ファンド運営の(株)ダヴィンチ・アドバイザーズ(金子修代表取締役社長)は4月11日、新たにリゾート事業に進出するとともに、同事業の第1弾としてサニーCCと提携し、コース内に宿泊施設を建設していることを発表した。
同社の子会社である(株)ダヴィンチ・リアルティを通じて個人向けの滞在型リゾートをコンセプトに、ゴルフ場内の開発可能なスペースや遊休地を利用して宿泊施設を建設、必要ならばクラブハウスのリノベーションやコース改修などのインフラ整備もファンドの資金で行う。
その上で、「グレンフィールドバケーションクラブ」のブランド名で宿泊施設の会員を募集するとともに、リゾート施設の拡充を図って収益を上げ、将来的にはこの事業で6~7%利回り確保を目指すという。
第1弾となるサニーCCでは、浅間コースの9番グリーン周辺に宿泊施設の建設にこのほど着手した。
エステートタイプとレジデンスタイプの2タイプを建設中で、8月中旬までには完成する予定としている。
また4月28日からは、宿泊施設の会員募集の予約を開始する。
初回は創設会員として消費税込みの394万8000円で募集する。
1回の滞在が最長7連泊で年間3回まで宿泊料無料で利用できるシステムで、利用期限は30年間となっている。
毎年7.98万円の管理費がかかるほか、オプションとして一人当たり5.25万円を支払い登録すれば、メンバー料金でゴルフのプレーもできる。
このほか、今後拡大する別の施設との交換利用や、ホテル及びウィークリーマンション(計5000室)の利用(特別価格で)などサービスも拡げる予定。
初回の定員は限定58口とし、団塊世代や団塊ジュニアを対象に募集を進めるとしている。
(株)ダヴィンチ・アドバイザーズでは、開発に当たっては
①国内主要都市圏から3~4時間
②周辺に観光スポットや名所旧跡がある
③自然が豊か―の条件を満たすゴルフ場を取得、あるいは既存ゴルフ場と提供していく考え。
提供については、遊休地を賃借したり、老朽化したクラブハウスの建設を条件に借地権やプレー権の提供を受ける方法を用いるという。
現時点で7ヶ所のゴルフ場と折衝を行っているとし、初年度目標は10ヵ所、10年後には全国50施設を目指すという。
今後10年間でファンドからリゾート事業に投入される資金は400億円を見込んでいる。
=ゴルフ特信 提供=