雨の日割引、プリンス系が本格導入、PGMも個別で
2009年7月6日(月)
関東地区でも6月10日に梅雨入りし、ゴルフ場では雨による客足への影響が懸念されるが、今年は景気減速、個人の所得減もあって、雨対策の料金割引やサービスを実施するゴルフ場が増えている。
西武グループのプリンスホテルでは最大4つの特典を用意して6月8日から7月20日まで「雨得ゴルフ」のキャンペーンを始めた。
グループで横断的に実施するのは初めてで、
①ボールの水気取りやグリップ滑り防止に活躍する「タオル無料貸出」。
②冷えた体を温める「ホットドリンク無料サービス」。
③次回プレー時に使える1~3千円引きの「特別優待券プレゼント」。
④傘やレインウェアなどの「雨の日グッズ割引販売」―と盛り沢山。
実施コースは大箱根CC(18H、神奈川)などの箱根地区3ゴルフ場、軽井沢72G(3コース計108H、長野)など軽井沢・嬬恋地区6ゴルフ場、雫石G場(36H、岩手)など東北地区の2ゴルフ場で、雨量に関わらず少なくとも2つ以上のサービスを実施する。
一方、PGMグループでは、グループゴルフ場ネット予約の「pgm-players.com」のページで″雨が降ってもウキウキ♪雨が降ったらトクしちゃう特集〟を行い、雨の日割引を実施している11コースを紹介している。
岡部チサンCC(36H、埼玉)は通常料金から当日1000円割引、飯能くすの樹CC(18H、同)は当日1500円割引で今年4月から通年実施。
岡部の条件は「プレー当日の降水確率が70%以上=熊谷地方気象台の前日11時発表で埼玉県北部地方の6時から12時の降水確率」、飯能くすの樹は「プレー当日の朝7時の時点で降雨浮(霧雨も含む)の場合=降雨の判断場所はクラブハウス前」としている。
ともにキャンセル防止に役立っているようで、今年4月からキャンセル料(前々日の夕方3時以降のキャンセルで一人当たり2千円)を徴収している飯能くすの樹は割引金額も高くなっている。
また、6月中のみ平日千円、土・日祝日2千円割引のザ・インペリアルCC(27H、茨城)、6月から12月末までメンバーを含め平日千円割引+PGMヤーデージ500Y、土・日祝日3千円(ただしメンバーは千円)割引+500Y付与の扶桑CC(同、同)、年間の実施でくじ引きで2~3千円引きとなる秦野CC(18H、神奈川)、2千円引きとなる中央都留CC(18H、山梨)など、各コースが独自に割引を実施している。
その他、同グループではないが、白水GC(18H、群馬)は今年から雨天割引(6月15日から7月10日)をスタート、上毛新聞の明日の天気欄で60%以上の降水予報で平日500円、土・日祝日千円の割引を実施。
リバーサイドフェニックスGC(同、埼玉)は昨年に引き続き6月中に天気予報の70%以上の降水確率(午前からの降雨に限る)で次回千円割引の金券を進呈、今年は昼食サービスを付加してボリュームアップさせている。
また降雨量で割引金額を増やしているチェリーG宇土C(18H、熊本)は今年も6月から梅雨明けまで1ミリで100円、50ミリで最大5千円の割引を実施する。
今年は空梅雨気味で割引した日は少ないが、夏季料金は平日6千円、土・日祝日8千円で、「昨年は大雨の日を狙って来場した若い客も多い」という。
ゴルフ場にとって、雨の日のお客は″上客〟といわれ、当日の状況を勘案してサービスするゴルフも増えている。
関東地区の梅雨明けの平年値は7月20日ごろ。
梅雨が明ければ″真夏〟が待っており、今年はゴルフ場でのイベントやサービスさらに増えそうな雰囲気だ。
=ゴルフ特信 提供=