親会社のパシフィックホールディングス(株)(PHI)が今年3月31日に更生計画認可決定を受けた後の動向が注目されているパシフィックスポーツアンドリゾーツ(株)(PSR、東京都中央区)は、系列8ゴルフ場の各施設保有会社の株式売却に関して、PHIのスポンサーでもあるケネディクス(株)(東京都港区、TEL3519-2530)と8月10日にアドバイザリー契約を締結した。
系列の8コースは金砂郷CC(茨城)、琵琶池GC(栃木)、松井田妙義GC(群馬)、吉井南陽台GC(同)、おおむらさきGC(埼玉)、ミルフィーユGC(千葉)、相武CC(東京)、箱根くらかけG場(神奈川)。
従来から売却方針にあったが、PHIが更生法を申請して以降、ゴルフ場の売却は進まなかった。
東証一部上場のケネディクスでは、不動産アセットマネージャーとして保有する幅広い顧客投資家とのネットワークがゴルフ場運営会社の株式場棄却において有用であると判断されたと説明している。
同社戦略投資部が売却に関する調整などを担当している。
米国をはじめ韓国や中国の投資家も対象とする不動産ファンド会社だけに、買い手候補はグローバルになりそうだ。
=ゴルフ特信 提供=
再生計画案が、平成18年1月26日に開かれた債権者集会で、債権者の100%の賛成で可決し、同日前橋地裁高崎支部から認可決定を受けた。決議結果は、出席債権者8名全員の賛成、議決権総額約248億円(ほとんどがRCCの債権)も全額賛成だった。
同社の計画案は営業譲渡型で、パシフィックマネジメント(株)の100%子会社パシフィックスポーツアンドリゾート東軽井沢(株)が平成17年10月1日に営業譲渡を受けている。
同GCは会員制で開場したが、預託金の保障制度により約800名在籍していた会員には預託金が返還され、再生法申請時にはパブリック営業になっていた。債権者への弁済率は0.128%となっている。
東証一部上場のパシフィックマネジメント(株)は平成17年10月3日、民事再生手続き中の(株)東軽井沢ゴルフ倶楽部から、東軽井沢ゴルフ倶楽部をM&Aで取得したと発表。
同社は10月1日付けで100%子会社のパシフィックスポーツアンドリゾート東軽井沢(株)を設立、同日付で営業譲渡により同GCの事業を継承した。同社グループがゴルフ場を所有するのは初めて。
今後、同ゴルフ場のクラブハウス改築などバリューアップ工事を実施し、従来同様の名称でパブリックで営業を継続する方針。同GCへの総投資額は取得費や改築費を含め約10億円を予定。
同社は平成7年に創業し、昨年11月東証1部に上場した。「総合不動産投資ファンド運用会社」を目指し、民事再生法案件・会社更生法案件を中心にM&A等の手法により、資産取得を積極的に展開する方針という。
国内ゴルフ場案件については来年11月期までに300億円の資産取得をも込み、今後5~10コースの追加取得を予定、知名度・ステータスの高いゴルフ場を中心に、ゴルフ場のファンド組成を目指すという。投資家はゴルフ場の会員、国内機関投資家、事業法人から幅広く募集を行う予定。
なお、民事再生手続き中の(株)東軽井沢ゴルフ倶楽部は、11月16日が再生計画案提出期限としる。会員債権者はいない。また、ゴルフ場の譲渡代金は推定約7億円。
=ゴルフ特信=
東軽井沢ゴルフ倶楽部(群馬県)の施設保有会社である(株)東軽井沢ゴルフ倶楽部は、平成17年6月6日に前橋地裁高崎支部へ民事再生手続き開始を申請しました。
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