昨年8月13日に民事再生法の適用を申請した(株)アーバンコーポレイション(広島市)は、再生計画案が今年2月5日に可決し、4月14日に東京地裁から認可決定確定を受けで清算手続きに入ったが、譲渡していた主力ゴルフ場が実は別の事業会社が主導していたことが明らかになった
。
再生計画は、今年10月末日までに第1回弁済(200万以下の再生債権者に対しては全額、200万円超は200万円+200万円を超える部分に対し7.5%弁済)を実施し、第1回弁済実施後1年以内に最終弁済を実施する予定。
2回の弁済で、弁済率は15%程度を見込んでいるとしている。
同社の不動産事業は極東証券系投資集団へ、広島の事業は広島ベンチャーキャピタルに譲渡し、同社は清算する。
子会社で保有していたゴルフ場は既設8コースのうち、白河国際CC(36H、福島)と郡山熱海CC(18H、同)の2コースを昨年11月5日付けで会員有志が設立した(株)カネキ(福島県白河市)に売却、残り6コースを保有していた(株)アーバンクラシックの株式を昨年11月6日にエーシーキャピタル(株)(東京都港区)へ売却することで、(株)アーバンコーポレイション系列のゴルフ場はゼロとなっていた。
これにより、北海道クラシックGC(18H、北海道)、富士クラシック(18H、山梨)、阪奈CC(18H、大阪)など既設6コースや運営の(株)クラシック(大阪市=阪奈CC内)もエーシーキャピタル(株)の傘下になったはずだが、同事業は不動産再生、M&A事業の(株)キャコム(大阪市中央区)が主導していることが判明した。
キャムコによると、「キャピタルと共同でエーシーキャピタルG&Rを設立し、ゴルフ場を傘下にした。アーバンの(認可決定)確定で、当社主導となった。当面は現状のままで保有する」と説明している。
M&A事業などを主とするキャムコがゴルフ場事業を拡大するのかどうかは不明だが、同社の親密企業で不動産業の(株)パイランド(大阪市中央区)は秋田プレステージGC(18H、秋田)、いわきプレステージCC(18H、福島)を傘下に収めており、今後もゴルフ場のM&Aでは登場する機会が増えそうだ。
=ゴルフ特信 提供=
㈱アーバンコーポレイション(本社=広島市)が8月13日に東京地裁に民事再生法を申請したことから、子会社を通じて経営・運営する国内既設ゴルフ場8コース(他建設中1コース)の動向が注目されていたが、11月6日までにすべてのゴルフ場の売却を終了した。
同社は、100%子会社の㈱アーバンクラシックを持株会社としてゴルフ場事業を展開。
そのアーバンクラシックの株式を11月6日付けでエーシーキャピタル㈱(東京都港区、藤原史利代表)に売却した。
エーシーキャピタルが取得したゴルフ場は北海道クラシックGC(18H、北海道)、北海道クラシックGC帯広(36H、同)、北海道GC(同、同)、帯広白樺CC(同、同)、富士クラシック(18H、山梨)、阪奈CC(18H、大阪)の6コース。
残り2コースの施設保有会社は、今回のアーバンクラシックの株式売却前に離脱している。
株式の売買価格は推定で数十億円だが、負債も引き継いでいる関係で、実質の投資額は100億円近くになる模様だ。
離脱した2コース(2社)は白河国際CC(36H、福島)と郡山熱海CC(18H、同)。2社の株式は11月5日付けで㈱カネキ(福島県白河市)に売却された。
同社は、福島県の会員を中心とした有志の出資で設立され、代表取締役には白河国際CC理事長の大槻良太郎氏が就任している。株式の売買価格は2~3億円と推定されるが、こちらも債務を引き継いでおり、実質の投資額は10億円強になる模様だ。
=ゴルフ特信 提供=
初めて開催した「ゴルフ体験パック」が好評だったことから、継続して開催することを決めた。
初回は8月18日に開催(当初は7月14日土曜日に開催予定も雨天順延)。
定員16名のところ、20代から40代の男女19名(内男性1名)が参加。
好評だったことから、9月23日(日)、10月11日(木)、10月20日(土)と順次開催することを決めたもので、スポンサーとして用品メーカーのマグレガーゴルフも参加した。
2回目以降の定員は20名(最少催行人数4名)で、参加料は7000円(交通費は除き、クラブレンタル代、昼食代等を含む)と前回よりもアップした。
=ゴルフ特信提供=
パブリックの富士クラシックは、ゴルフを一度も体験したことのない初心者やゴルフ練習場だけでコースに出たことのない人を対象にした企画「ゴルフ体験パック」を初めて実施。
第1回目は7月14日の土曜に実施し、最少催行人数3名、最大16名で6月中旬から参加者を募集。
PRはコースにポスターを貼っている他は口込み程度だが、1週間ほどで10名の申込みがあったとしている。
性別は問わなかったが10名は全て女性で年齢も25~35歳くらい。
内容は、昼にコース集合(富士急・河口湖駅から送迎バス運行)し、クラブハウスのレストランで食事した後に練習場でプロや研修生に約1時間のレッスンを受け、休憩後の午後2時半から2時間ほどで3ホール(一般客がスタートした後の空ホールを利用)をプレーし、入浴後に解散。
参加費は、レッスン代やランチ代、プレー代、駅からの送迎代、さらにはレンタルのクラブ・シューズを含め5000円。
旧コース名:壮快美健館 富士1ばんゴルフ
新コース名:富士クラシック
東証一部上場の(株)アーバンコーポレイションは、パブリックの壮快美健館富士1ばんゴルフを傘下に収めていたことが、平成18年5月分かった。
同社100%子会社の(株)アーバンクラシックが、同ゴルフ場の施設の他にホテル等を所有する(株)タカギリゾートから買収し、平成18年4月16日から新体制で営業している(同ゴルフ場の冬季クローズ明けの営業再開は3月中旬)。
ゴルフ場名は現在のところ変更していないが、運営形態を含め見直しを行い、同ゴルフ場の特徴を生かした経営を行う方針のようだ。
今回買収した「富士1ばん」は、平成7年10月に会員制の「富士中央GC」として開場した。新潟中央銀行が当時の実質的な親会社だったが、平成11年10月に同行が破綻して後ろ盾を失い、加えて同年末には同行から競売申請された。
3回目の競売で、同ゴルフ場を買収する目的で設立された(株)タカギリゾートが、同ゴルフ場とテーマパークのガリバー王国(閉鎖)、本栖高原ホテルを含め「14億856万8000円」で落札。14年11月28日にタカギリゾートの所有となり、翌15年4月22日から現ゴルフ場名でパブリック営業を行っていた。
ちなみにアーバンコーポレイションは、昨年9月に特別精算の協定案が成立した旧・成井農林(株)から、白河国際CC(36H、福島県)など6コースの営業譲渡を受けて運営を行っていた(株)クラシックの株式を、同年11月に取得してゴルフ場業界に初参入。
今年に入って、会社更生手続き中の阪奈CC(18H、大阪)と民事再生手続き中の北海道GC苫小牧コース(36H、北海道)のスポンサー候補となるなど、積極的な事業展開を行っている。
=ゴルフ特信=
旧コース名:富士中央GC
新コース名:壮快美健館・富士1ばんG
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