北海道を中心に12コースを経営・運営する加森観光グループ(札幌市)は、ルスツRG72(計72H、北海道)など9コースで4月から「1打55祭!」のイベントを開始。
プレー代(グリーンフィ、カートフィ等込み、利用税は別)は、1ラウンドの打数に55円を掛けた代金。
例えば、1ラウンド90ストロークで回った利用者のプレー代は、「90×55円」で4950円という具合だ。
上限については120ストロークとし、それ以上叩いてもプレー代は6600円となる。
実施日は、各コースとも利用者が少ない月末の平日を中心に設定。
会員制の稲取GC(静岡)は、4月27日に初開催。
通常の平日料金は海コースと山コースをラウンドした場合は1万1000円(利用税等込み)となるのに対し、55円祭では最大でも6600円(利用税等1000円別)なので120以上叩いても割安料金となり、当日来場したビジター全員が参加。
一方、プレー代の安いメンバーは任意の参加としている。
来年3月まで毎月下旬の平日を55円祭の開催日に充てており、イベント実施の9コースの中で最も多い年間12回開催する。
=ゴルフ特信 提供=
リゾート施設運営大手の加森観光(株)は、地球温暖化防止への取組みとして、同社が運営するルスツリゾートが国連CDM理事会の排出権を取得したと5月30日に発表。
三菱UFJ信託銀行を通じ、ルスツリゾートが今後5年間で排出する温室ガスの6%に当たる5000トン相当分の排出権(国連CDM理事会が承認した「インド風力発電プロジェクト」の排出権、CO2に換算)を約1800万円で取得したという。
ルスツリゾートには7月に開催される北海道洞爺湖サミットの国際メディアセンターが設置される。
同社では環境が運営する「チーム・マイナス6%」の活動に合わせて、今後とも環境保全に貢献していることを目指すという。
道内のリゾート施設が排出権を取得するのは初めてだが、ゴルフ場も含めた観光施設運営会社の排出権取得も国内で初めてとみられる。
同リゾートは3000室以上のホテルの他、スキー場、遊園地、4コース計72ホールのゴルフ場があり、温室効果ガスの想定排出量は年間で1万6千トン強となる計算だ。
日本ゴルフツアー機構はUBS日本ゴルフツアー選手権で一昨年からエコ活動を始めるなどトーナメントでは環境配慮活動が始まっている。
ゴルフ場企業でもガソリン、電機、ゴミ排出などによる温室効果ガス排出量を算出し、何が削減できるかを検討する必要がありそうだ。
ちなみに、福田首相は6月9日に地球温暖化対策として、2050年までに日本の温室効果ガスを60~80%削減(2005年基準)する指針を明らかにした。
同時にサマータイム制度導入について早期実現を期待するなどとしている。
=ゴルフ特信 提供=
(株)ヒム(新潟県)は、1月31日までを期限とした書面投票で再生計画案を決議し賛成多数で可決、2月1日付で札幌地裁から認可決定を受けた。
計画案は北海道を中心にゴルフ場、スキー場、遊園地等を手広く経営する加森観光(株)(札幌市)がスポンサーとなり、再生計画案の認可決定確定後、100%減資して加森観光が新資本金及び債権者への弁済資金を負担して再建する。
会員(約600名)への弁済率は継続か退会にかかわらず、認可決定確定後3ヶ月以内に預託金債権の11.2%を一括弁済する。
継続する会員は年会費を納入して資格を継続することとなるが、新潟県内の企業が中心に出資していたことや、リゾートコースである点からセミパブリック的な運営となりそうだ。
オリカゴルフ&ホテルリゾート(北海道)の経営会社である(株)ヒムは、平成18年9月4日に札幌地裁へ民事再生手続開始を申請し、同日保全命令を受けました。
同社は昭和63年11月に新潟県の有力企業などの出資を得て設立されたゴルフ場の経営会社。平成5年3月(株)富良野カントリークラブの経営権一切を買収し、9年7月ゴルフ場「オリカゴルフ倶楽部」(18H)、テニスコート、ホテル(54室)を備えた「オリカゴルフ&リゾート」をオープンした。
負債は2006年3月末時点で約99億3000万円。
今後については加森観光(札幌市)がスポンサーとなる予定。
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