引受先が市川造園グループに内定した秋田森岳温泉36ゴルフ場は、管財人と同グループの(株)市川ゴルフ興業との間で4月9日に譲渡契約を締結、4月下旬のオープンを目指すことになった。
関係者によると、市川社長は10日に同ゴルフ場で説明会を開き、譲渡契約の締結を報告すると共に、従来の従業員からその日集まった23名全員の再雇用を決めたという。
そして、ゴルフ場の電話も代表の1回線を復活させ、開場準備を開始した。管財人からのゴルフ場正式引き渡し、従業員の正式雇用は4月19日を予定しており、ゴールデンウィーク前の4月25日頃のオープンを目指すとしている。
旧会員約1000名のプレーについては、旧来のメンバー料金で受け入れる意向だ。
市川造園グループは、秋田県でのゴルフ場経営は初めてだが、岩手県に2コースあるなど全国で24コース経営しており、今回が25コース目。ゴルフ場名は変更しない方針だ。
=ゴルフ特信=
秋田森岳温泉開発(株)が2月21日に破産手続き開始となったため、営業再開が危ぶまれている秋田森岳温泉36ゴルフ場だが、破産管財人が、すでに買受先を1社に絞り込んだことが分かった。
管財人によると、会員で作った「森岳ゴルフ場を考える会」や地元ゴルフ場運営会社など10社から打診があり、内地元の土建会社1社を含め5社が金額を提示したという。その結果、最高額を付けた市川造園グループの会社にゴルフ場の売却先を内定した。
同グループは岩手県の2コースなどを含め、国内で24コースを経営する実績があり、従業員の必要人員は再雇用する方針であることや、会員のプレー権保護にも理解があるなどとしている。
今後の焦点は抵当権者と、固定資産税の滞納でクラブハウスとコース用地を差し押さえた地元町との調整にある。
現状の条件では抵当権者である足利銀行への配当は債権額(15億円)の7分の1の2億円程度とみられ、本税で6千万円、延滞金含めて1億円近い額となる町に同行はバランスを求めている模様だ。
管財人は3月中に交渉を終了したい考え。ゴルフ場は現在管理されていないが、市川造園グループからは積雪がなければ2週間くらいで営業再開の態勢が整うとの回答があることから、4月中のゴルフ場オープンが可能と見込んでいる。
=ゴルフ特信=
秋田森岳温泉36ゴルフ場(秋田県)の経営会社である秋田森岳温泉開発(株)は、平成19年2月15日に仙台地裁へ自己破産申請し、同月21日に破産手続き開始決定を受けました。
負債は約63億円。
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