4月10日午後1時20分頃、ゴルファーのアイアンショットで芝が焼け、消防車5台が出動する騒ぎとなった。
報道によると、県内の50代の男性客が17番(P5)2打目地点で、ラフにあったボールを5番アイアンで打ったところ突然火が出て、芝や枯れ草など約900平方メートルを焼いたという。
一緒にプレーしていた友人2人と帽子などで火を消し止めようとしたが火勢が止まず、119番通報した。
約20分後にゴルフ場従業員や消防署員で火を消し止めたが、けが人はなかったという。
同GCでは、「ラフからのフェアウェイにかけて帯状に15~20メートル位、芝が焼けた。原因はまだ明確ではないが、男性客の組にはタバコを吸う客がおらず、たまたま小石にアイアンが当たって火花が散ったのでは。当日も90名がプレーしており、営業には支障が有りません」と話している。
新聞等では〝アイアンショットで芝が焼けることはあり得ない〟と報道しているが、同県内には乾燥注意報が発令され火災が起きやすかったようで、〝春の珍事〟に同GC側も冷静に対応している。
=ゴルフ特信 提供=
経営する㈱青葉ゴルフは、自主再建型の再生計画案をまとめ会員など債権者に配布。
計画案の決議方法は7月13日締切りの書面投票。
売上げの低迷や預託金問題から昨年5月24日に約123億円の負債を抱え、仙台地裁へ民事再生法を申請。
再生計画案は、運営収益により弁済を目指す自主再建型。
会員など一般債権者への弁済条件としては、再生計画認可決定確定後6ヶ月以内に退会を申し出た会員に対しては98%カットの2%を一括弁済。
継続会員は平成30年まで預託金を据置きとし、同年以降退会する場合は年間2千万円の範囲内で退会者に按分して弁済する。
ただし、平成30年での弁済率は70%カットの30%、31年は60%カットの40%等と徐々にカット率が減少し、平成37年以降は預託金のカットはなく、年間2千万円の範囲内で弁済することとなっている。
なお、別除権者とは再生手続きとは別に協議中で、土地鑑定評価額に基づき弁済する方針。
(株)青葉ゴルフは、平成18年5月24日に仙台地裁へ民事再生法を申請し、同日保全命令を受けた。
負債は約123億1781万円(うち預託金79億7337万円)。
仙台ハイランドCC(18H、仙台市青葉区)やミヤヒル36GC(18H、宮城県黒川郡大和町)の他、ゴルフショップ等を経営する(株)青葉ゴルフは、運営会社を新設して、新会社に経営の全てを委託すると会員に通知した。
平成18年2月1日の通知によると、同社は先の2コースの他、仙台ハイランドに遊園地やオートレース場を主に経営しているが、バブル崩壊と長引く不景気により、多額の借入金で苦しい状況におかれていると報告。
金融機関の借入については(株)整理回収機構(RCC)の借入金は平成15年12月22日、特別調停が成立(平成22年1月まで8億1000万円支払う)し、現在までに4億7000万円支払い、残金3億4000万円は毎年8500万円ずつ平成22年1月まで支払えば債務が免除される。
また(株)殖産銀行の借入金11億2000万円は利子だけを支払っている状況で、平成22年以降元金返済にはいるが、その間、資産売却が出来ればこれを(株)殖産銀行への返済に充てるという。
また、会員預託金は償還延長で会員に協力を頂いているが、”ここにきて5件の預託金返還訴訟の裁判が起き、このような事態になりますと、民事再生法の手続きを取らざるを得ない状況になります。
この事態を何とか避けることを考慮した結果”、従業員による運営会社・(株)青葉ゴルフトラスト(高橋英夫代表取締役)を設立し、2コースやハイランドの遊園地、レース場は新会社に経営の全てを委託するとしている。加えて、動産は全て新会社に売却し、不動産は担保解除後に新会社に売却するとしている。
青葉ゴルフはRCCや殖産銀行の借入金に対しては、不動産売却及び(株)青葉ゴルフトラストからの委託料で返済する方針。会員預託金の償還については平成22年以降、”出来るだけ返していきたい”と報告している。
従業員が取締役となる新会社に関しては、会員が会員権で資本参加することや、会員及び従業員で運営していくことも選択肢の一つとして検討しているという。
なお、仙台ハイランドCCの額面150万円以下の会員については平成14年7月1日より5年間償還延長すると規定していたが、これを10年間延長の”平成24年より5年間分割で返済する”と改定するという。
(株)青葉ゴルフの高橋社長は西仙台CC(27H、仙台市)とOISHDAGC(18H、山形県)を経営する(株)西仙台ゴルフ場の社長でもあるが、(株)西仙台ゴルフ場では「別法人のため今回の件は関係ない」と説明している。
=ゴルフ特信=
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