山形県の天童カントリークラブと、さくらんぼカントリークラブを経営する(株)さくらんぼカントリークラブは2月12日付けで業務提携契約を解除したと先ごろ、両会員に通知した。
天童ゴルフが平成17年10月にさくらんぼCCの株式の75%を取得し、翌11月に業務提携契約を締結、天童ゴルフの山本代表はさくらんぼCCの会長に就任していた。
さくらんぼCCは平成14年12月に再生計画案が成立し、資本金の減増資で(株)日本ダンロップ系列から地元の法人・個人が株式を保有して独立したところ。
経営安定化を図るとともに、業務提携で資材・機材の共同使用や共同購入を検討する一方、両ゴルフ場の独自性や特徴を尊重した経営を行うとしていた。
今回の提携解消に関して、会員への通知では特に理由は説明していないが、経営方針を巡って食い違いが生じた模様で、さくらんぼCCから提携解消の申し入れがあり合意した。
天童ゴルフが所有していた株式も戻し、資本関係・役員派遣も解消したという。
天童側では共同購入などで経営効率化を進めたい方針だったが、さくらんぼ側が経営の独自性を保ちたかった模様だ。
会員の交流は年2回行ったが、会員の相互利用などは特に行っていなかった。
=ゴルフ特信 提供=
天童カントリークラブを経営する天童ゴルフ(株)は、さくらんぼカントリークラブを経営する(株)さくらんぼカントリークラブの75%の株式を取得して、事実上傘下に収めた。
さくらんぼCCは、平成14年12月に再生計画案が成立し、資本金の減増資で株主は(株)日本ダンロップ系列から地元の14法人・個人に移行した。資本金は8000万円(1600株)で、天童CCは新株主から株式の75%(1200株)を平成17年10月20日に取得して筆頭株主となった。(株主は天童CCを含めて6法人・個人)。
天童CCは、さくらんぼCCが再生手続き中にスポンサーとして立候補したが、諸事情から撤退。その事情が解決したことと、さくらんぼCC側から強い要請もあったことから筆頭株主になったという。
会員同士(さくらんぼCCは700名台、天童CCは約1400名)が常時交流するというような姉妹コースにはしない方針のようだが、1週間などと期間限定での交流(会員料金等で受け入れ)は考えたいとしている。
=ゴルフ特信=
(株)さくらんぼカントリークラブは、平成14年3月15日に山形地裁へ民事再生手続き開始を申請した。
負債は約94億7800万円。
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