債権申立により、(株)P・T・C(東京都港区)が6月16日に東京地裁から破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。
債権届出期間は7月21日まで、財産状況報告集会は10月6日となっている。
帝国データバンクによると、同社は平成9年3月の設立で、その後解散や継続登記、休眠を経て17年4月に現代表が買収し、同年12月に現商号に変更してゴルフ場の買収等を手掛け、ゴルフ会員権の販売代理も行い21年12月期には約7900万円の売上高を計上していた。
しかし、ゴルフ場買収等を行なった際の資金調達先への弁済が滞る中、昨年11月30日に債権者より破産を申し立てられていたという。
負債は13億7200万円の見込みとしている。
19年頃から(株)GREEN・TRUSTや(株)フライスなど高橋正明氏が社長を務めたゴルフ場運営会社にも関与したが、資金難で関与したゴルフ場を次々に売却。
P・T・Cは、その後電話連絡できない状況に陥り、子会社だった飛騨CC経営の飛騨ハイランド観光はスポンサー型での再建を求め今年3月17日に民事再生法を申請、上宝CC&RHはコース状況の悪さと資金難で今年の営業が始められない状況となっている。
また子会社が経営していた高富GC)は、昨年12月に運営が(株)タカトミトラスト(津野悦子会長、潮田政夫社長)に変更となっていたこともわかった。
P・T・Cの破産管財人事務所では「現在のところ調査中で内容は答えられない」と説明しており、子会社経営のゴルフ場にどう影響がするのか、注意が必要だ。
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(株)アコーディア・ゴルフ(東京都渋谷区)は2月2日、会員制の上宝カントリークラブ&リゾートホテルの売却先を正式に発表した。
同社は先に同ゴルフ場を2月2日に売却すると発表しているが、その時点では譲渡先を明らかにしなかった。
今回の発表によるとアコーディアグループは、同ゴルフ場と付帯のホテル(3階建て、計38室、174名収容)を経営・保有する(株)上宝カントリークラブ(資本金1000万円)の全株式を(株)P・T・C(東京都港区、加藤保明代表取締役社長)に同日付けで譲渡した。
昨年3月期の売上は3億34百万円だが、営業利益は1億33百万円のマイナスとなっている。
昨年3月~12月の入場者数は約1万8000人で、収支バランスは改善されマイナスの額が減少しているとしている。
買収価格は当初約5000万円とみられていたが、実際は1億円超となった模様だ。
P・T・Cは、平成18年12月にスギー産業グループから飛騨CC(18H、岐阜)の経営会社の株式を取得しゴルフ場経営に初参入。
翌19年には、高富GC(18H、岐阜)の経営会社に株式を取得しており、グループゴルフ場は3コースとなった。
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(株)アコーディア・ゴルフは、グループゴルフ場保有、会員権発行の16社を3月1日に合併(吸収合併)し、3社に統合する。
合併する16社は次の通り。
■存続会社:日東興業(株)、計43コース、資本金5億円
○日東興業(株)、37コース ○東海開発(株)、6コース
■存続会社:スポーツ振興(株)、計56コース、資本金10億円
○スポーツ振興(株)、47コース ○(株)ケイ・ティ・シー(ハウステンボスCC)
○(株)アコーディアAH22、6コース ○(株)アコーディアAH28、2コース
■存続会社:(株)アコーディア23、計20コース、資本金1000万円
○(株)アコーディア23、4コース ○(株)アコーディア24、4コース
○(株)アコーディア25、4コース ○(株)アコーディア21、2コース
○大郷開発(株)(おおさとGC) ○塩那開発(株)(喜連川CC)
○(株)チャーミング・リゾート関越(関越ハイランドGC)
○(株)チャーミング・リゾート藤岡(藤岡GC)
○(株)チャーミング・リゾートワイルドダック(ワイルドダックCC)
○ブリティッシュガーデンクラブ(株)(大月ガーデンGC)
なお、(株)神戸三田ゴルフクラブ、(株)パームヒルズゴルフリゾート、(株)琉球リゾート、(株)東那須カントリークラブ、(株)アコーディアAH26、(株)アコーディアAH27の6社は従来通り変更はない。
これによりアコーディアのゴルフ場保有会社は22社から9社(計125コース)に絞られた。
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(株)アコーディア・ゴルフは、会員制の上宝カントリークラブ&リゾートホテルを売却すると12月15日に発表。
同グループのゴルフ場売却(発表)は今年だけで5コース目となった。
アコーディアは、旧・トーカイ開発(株)の再生計画案(昨年12月に可決)に基づき、今年3月に両ゴルフ場を取得したばかり。
その時の取得方法は、トーカイ開発の会社分割で両ゴルフ場の事業を引き継いだ(株)アコーディアAH21の全株式をアコーディアが買収する手法で行った。
今回の売却も、前回と同じように会社分割の手法を採用。
(株)アコーディアAH21が会社分割を行い、上宝CC&RHの事業及び資産を新会社の(株)上宝カントリークラブに承継させた上で、新会社の株式を来年2月2日第三者に譲渡するとしている。
ただし、売却金額については譲渡先の関係者から間接的に伝わっており、概ね「5000万円」のようだ。
譲渡する資産は、ゴルフ場施設及び付帯の3階建てホテル(計38室、174名収容)。
また、約1814名在籍する会員(プレー会員権)の権利・義務も承継する。
上宝CC&RHの売却は、同ゴルフ場と取得した当初から予定していたとみられる。
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アコーディア・ゴルフは、プレー頻度の高いゴルファーを育てることも重要だとし、〝『もっとGOLF』プロジェクト〟を立ち上げ、その第1として「レストラン改革」に着手。
昼食の主要メニューを見直してプライスダウンを図るとともに、人員配置の合理化にもつながる内容となっており、12月1日からスタートさせて年内にグループ55コースに導入、来年4月までには導入ゴルフ場を都心近郊をのぞく89コースに拡大する予定。
これまで大半のゴルフ場が昼食の主要メニューを10品以上としていたが、これを8品と制限。
ただし、前国統一メニューは2品のみとし、残り6品は各ゴルフ場で独自に考案して提供するとしている。
価格は1260~1890円を840~1260円に抑え、一部ゴルフ場では8品を1050円に統一するという(これら昼食メニューを定めたことから「食事付きプラン」は廃止)。
朝食は、セルフサービスの「アコーディア ブレックファースト」とし、価格を390円に統一。
提供するメニューは〝コーヒー(または紅茶)、パン3種類、ゆで卵〟に限られるが、お代わりなどは自由としている。
これにより、ウェイトレス、厨房担当などの人員を合理化することができる。
同社は、将来的にゴルフ人口は減少すると予測。
今後は、アコーディアのポイントカードやゴルフレッスンなどを活用し、『もっとGOLF』を推進する意向を示している。
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(株)アコーディア・ゴルフは、平成20年3月期から24年3月期までに運営受託などを含めゴルフ場数を173コース以上、直営を含む運営ゴルフ練習場数を35施設以上にするなどとした「中期戦略」を、9月30日に都内で発表した。
173コース(20年3月期133コース=以下同)の内訳は、保有コースが150コース(125コース)、運営受託などの契約が23コース(8コース)となっており、竹生社長は「将来は200コース以上、練習場は100施設以上を目指す」と語った。
このゴルフ場買収に関連して、サブプライム問題等の影響で不動産業界やファンドが所有するゴルフ場の売却が多くなっていることや、買手市場となり価格が下がってきていることも報告した。
一方で、ポートフォリオの最適化にも着手し、20年3月以降に保有10コース程度の売却も予定しているとした。
保有コースの売却基準は、
①標準的な収益水準に達しない。
②直営等の練習場やポイントカードとのシナジー効果が認められない――の2点だとしている。
収益率が悪く、加えて市場エリア内にグループゴルフ場が1コースしかないゴルフ場が対象となっているようだ。
4年後の運営練習場35施設(20年3月期1施設)の内訳は、保有が22施設、運営受託などが13施設としており、この目標に向けて年間50億円を投下するとしている。
ゴルフ場取得資金と合わせて年間200億円の投資となる。
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(株)アコーディア・ゴルフは、宅配ピザチェーン店・ピザ-ラのフランチャイザーや東京・青山の「シュエシュエ」本店といった飲食事業等を展開する(株)ポイントツーグループマネジメントと共同で、シュミレーションゴルフ施設「広尾カントリークラブ・アコーディアゴルフ・東京サロン」(東京都港区南麻布4-12-4プラチナコート広尾B1階)を、8月5日にグランドオープン。
完全会員制のゴルフサロンで、小坂竜氏が設計デザインを監修。
延床面積は120坪で、メンバーズラウンジと、個室4部屋(VIPメンバー専用ルーム1部屋、8名向けルーム3部屋)で構成。
全ての部屋にフルスイング社製のシュミレーションゴルフを備え、プライベートな空間で、シェフ自慢の料理やワインを楽しみながら、世界の有名ゴルフ場(56コース)をラウンドできる。
入会金は通常メンバー2万円、VIPメンバー10万円、年会費はメンバー1万円、VIPメンバー5万円。
午後6時からオープンし平日と土曜日が翌朝5時まで、日祝日が午後11時まで営業する。
利用料金は、オープン~午後10時がルームフィ1.1万円(1時間あたり、1部屋)、シュミレーションゴルフの操作などを行うキャディフィとして2千円(1名につき)、それ以降がルームフィ1.6万円(同)、キャディフィ3千円(同)、深夜サービス料10%となっている。
ビジター(メンバー1名の同伴が必要)は、上記料金に加えプレーフィとして2000~3000円が別途かかる。
毎週水~土曜日の午前9時~午後4時には、ゴルフスクール「アコーディア・ゴルフクラブルフアカデミー」も実施する。
1ヵ月4回のレッスンを1クールとし、定員4名の少人数制で1回のレッスン時間は50分。
西川ミナプロ、菊地英祥プロがレッスンにあたる。
入会金がビジター3.15万円、レッスン代は1クール2.25万円(ルームフィ込み)。
チケット制のプライベートレッスンもあるという。
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岐阜県の飛騨市立山之村中学校は、昨年から小学校の授業にゴルフを取り入れ、上宝トーカイCC(現・上宝CC&RH、18H岐阜)で実技を行っている。
NPO法人・日本ジュニアゴルファー育成協議会(JGC)は、同小学校の授業にプロを派遣するなどで協力している。
ゴルフ授業ではなく希望者が参加してのゴルフで付き4回の開催。
立命館大学のゴルフ部監督らが指導を行っているという。
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2008/03/01よりコース名が変更
旧コース名:上宝トーカイカントリークラブ
新コース名:上宝カントリークラブ&リゾートホテル
昨年8月31日に名古屋地裁へ民事再生法の適用を申請したトーカイ開発(株)は、昨年12月21日を期限として書面投票で再生計画案の決議を行い、賛成多数で可決し、12月26日付けで名古屋地裁から認可決定を受けた。
決議結果は、有効投票数2769名、99.78%にあたる2763名が賛成、議決権額に占める賛成額の割合も過半数の賛成率を得て、再生法の可決要件を満たした。
再生債権総額は115億1700万円余で、うち会員の預託金債権は109億7045万円余であった。
同社の再生計画案は、トーカイ開発の親会社で名証ニ部上場の(株)トーカイ(岐阜市)が債権者への弁済金など資金調達で責任をもつこととなっており、スポンサー先の(株)アコーディア・ゴルフの拠出金とあわせ債権者に弁済。
具体的には、
①再生債権者である全会員に預託金額の50%を再生計画認可決定確定後3ヶ月以内に一括弁済。
②瑞浪トーカイCC(18ホール、岐阜県瑞浪市)と、上宝トーカイCC(18ホールグ府県高山市)の2ゴルフ場事業はトーカイ開発の新設分割により(株)アコーディア・ゴルフのグループに継承。
③アコーディアは、継続を希望する会員との会員契約を引き継ぎ(但し、預託金債務は引き継がない)、新たに預託金のない会員証書(プレー会員権)を発行する。
④アコーディアは会員から入会金や追加の預託金などの拠出を求めない。
――等となっている。
その他、プレーフィ、年会費等は当面の間現行と同水準を維持、会員権の名変は一定期間の停止期間終了後応じる、クラブ競技会の開催やゴルフ連盟の加盟継続、会員権分割の権利の残っている会員は再生計画認可決定確定後1ヵ月以内の申し出でその分割を認めるとしている。
=ゴルフ特信 提供=
経営のトーカイ開発(株)が8月31日に名古屋地裁へ民事再生法の適用を申請。
負債総額は123億円。
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