経営していたハリマ観光(株)が10月5日に大阪地裁へ特別清算を申請し、同月15日に開始決定を受けた。
東証一部上場のハリマ化成(株)(大阪市)の100%子会社で、作州武蔵CCと隣接のホテルを経営していた。
昨年4月から、ゴルフ場・ホテルの運営をリゾートソリューション(株)に委託、ハリマ観光は賃料収入を得る形で経営改善を目指していた。
ハリマ化成は10月1日付けで会社分割を行うとともに、ハリマ観光を分割会社、ハリマ化成商事を継承会社とする分割を行った。
これにより、ハリマ観光のゴルフ場賃貸事業及び会員約480名の預託金約17億円はハリマ化成商事が継承しており、会員は従前と変らずプレーできるとしている。
運営は従来通り委託する。
19年3月末時点の負債総額は約89億3000万円。
会員の預託金を含むが、すでに預託金はハリマ化成商事に承継されている。
=ゴルフ特信 提供=
経営会社のハリマ観光(株)は、平成19年10月5日に大阪地裁へ特別清算を申請し、10月15日に同地裁より特別清算開始決定を受けました
リゾートソリューション(株)は、平成18年4月1日から昭和50年開場の作州武蔵カントリー倶楽部と隣接のホテルの運営を受託する。同CCを経営するハリマ観光の親会社で、東証・大証一部上場のハリマ化成(株)が3月8日に発表した。
同発表によると、両施設は連結子会社のハリマ観光が経営していたが、「昨今のレジャー需要の多様化、ゴルフ人口の減少等により、現状のままでは収支改善が困難と想定される」として、全国規模でゴルフ場・ホテルを運営しているリゾートソリューションへ運営を委託するとしている。
委託の方法は賃貸方式とし、今後、ハリマ観光は利益に連動した賃貸料を受け取って、資産の保有コスト及び設備投資のみを負担することになり、経営に関する業績悪化の影響が一切なくなるとしている。
同CCでは「これまで親会社の支援を受けてきたが、今後は親会社も本業に専念できる。総支配人がリゾートソリューションから派遣される以外は従業員も従来のまま、会員の処遇も従来通り」と話している。
同CCの会員数は約300名と少なく、ゴルフ場で3万9千人、ホテルで2万4千人の年間利用者があるが、親会社関係の大阪在住の会員が多く、高齢化していることから会員稼働率が低い(3~4%)など、集客面でも悩みを抱えていた。
今後はリゾートソリューションのネットワークを活用するとともに、ホテル・ゴルフ場とも温泉を引き入れている点等もアピールして、集客していきたい考えだ。
一方、運営受託するリゾートソリューション(株)は、ゲームメーカーのコナミ(株)との資本・業務提携を発表した。
コナミは、グループで国内最大規模のスポーツクラブ「コナミスポーツクラブ」を運営しており、リゾートソリューションとの提携で共同での施設開発(ホテル内でのスポーツクラブ開発)や共同運営・委託、双方の会員の相互利用を目指す。
また、リゾートソリューションの第一位株主の野村プリンシパル・ファイナンスからリゾートソリューションの株式20.1%をコナミが取得する。株主変更で、リゾートソリューションは33.31%保有の三井不動産が筆頭株主となり、2位コナミ、3位が12.21%の野村となる。
=ゴルフ特信=
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