帝国データバンクによると、同倶楽部を保有する学校法人萩学園は、平成24年6月1日に山口地裁へ2度目となる民事再生法の適用を申請し、同日、保全・監督命令を受けた。
尚、同倶楽部は営業を継続しており、ゴルフ場売却の予定は今のところない模様。
萩国際大学を経営している学校法人萩学園は、平成18年1月10日に東京地裁で開かれた債権者集会で再生計画案が可決し、同日認可決定を受けた。
学生が集まらず大幅な定員割れで経営不振となっていた同大学は建築設計の㈱塩見の持株会社で大証2部上場の㈱塩見ホールディングスをスポンサーとして再建する計画。来年4月には福祉関係の「ライフデザイン学部(仮称)」を設置する他、学校名の変更も予定しており、今年6月に文科省に申請する。
大学が保有する萩・石見CC萩国際大学Cは継続保有し、今後も国際学科ゴルフ文化コースの学生の練習・研修の場として活用する。
再生計画では、約38億8000万円の負債を約12億4300万円まで圧縮。今年度に5500万円を弁済し、残りは20年かけて弁済する。債権者集会では債権者13社の内11社が賛成した。
=ゴルフ特信=
萩国際大学を運営する学校法人萩学園は、平成17年6月21日に東京地裁へ民事再生法を申請した。
同法人は、昭和40年に「萩女子短期大学」として創設され、平成11年に山口県と萩市から約40億円の補助を受けて、4年生の「萩国際大学」を開講した。昨年4月にゴルフ文化コースを開設、今年1月には既報通り、石見空港GC田万川C(現・萩・石見CC萩国際大学C)を買収して、ゴルフ場を保有する唯一の大学として話題となった。
旧コース名:石見空港ゴルフ倶楽部川田万コース
新コース名:萩・石見カントリー倶楽部萩国際大学コース
平成16年4月に倉本昌弘プロを客員教授に迎えて、ゴルフ文化コースを開設した萩国際大学は平成17年1月21日に石見空港ゴルフクラブ田万川コース(18H、山口)を買収したと発表した。勉学・学習の場として活用することが目的で、学生の応募増にも期待を掛けている。
買収資金は同大学の理事から借り受け、同GCを保有する(株)ロータスエステーから買収した。ゴルフ場の運営は大学の理事が役員を務める萩石見カントリー倶楽部(株)に委託し、3月1日から「萩・石見カントリー倶楽部萩国際大学コース」の名称で営業を開始する。運営はパブリックで、現地従業員30名も新会社で継続雇用する。
同大学では昨年4月から、プロゴルファーやゴルフ場経営者等を目指して現在15名の学生が学んでおり、同大学から車で1時間弱の位地にある同GCを授業で利用していた。
今回の発表に当たり、倉本プロは「大学所有のゴルフ場と練習場があれば、ゴルフ技術向上に大きく役立つ。それ以上に学生達がゴルフビジネスを実際体験し、学べることに深い異議を感じます」とコメントを寄せている。
また同大学は、大学でプロゴルファーの資格取得を可能とする制度(米では20年ほど前から実施)の候補として、日本プロゴルフ協会に名乗り出ており、これが実現できればゴルフ界にとっても大きなメリットがあると述べている。
過去に東京都下の大学(国際基督教大学)がゴルフ場を所有していたこともあったが、今回の買収により、萩国際大学はゴルフ場を所有する全国唯一の大学となった。
同GCは平成8年10月に会員制でオープン。山之内製薬グループの不動産会社が所有し、現地の(株)サンタスが運営していた。しかし、14年7月からは会員約700名に預託金全額を返還し、パブリック営業に転換していた。売買額は双方とも公表していない。
=ゴルフ特信=
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