長崎県は、県営の雲仙ゴルフ場(9H、長崎県雲仙市)の管理・運営を平成18年4月1日付けで民間企業に移管することが分かった。
同ゴルフ場は、日本で第4番目となる大正2年8月に開場。現存するゴルフ場では、神戸GC六甲ゴルフ場(18H、兵庫県)に次ぎ歴史があり、日本最古の県営、日本最古のパブリック、日本人が発起人となり開発した最初のゴルフ場等、ゴルフ史でキーポイントとなるゴルフ場でもある。
同ゴルフ場の開発の発端は、地権者47人が「雲仙のために土地を使ってほしい」と県に申し出て、大正元年に県と貸与契約をしたことだった。無償の上に99年間という長期の契約だった。
平成23年まで県が利用できるわけだが、平成11年度から毎年約5000万円の赤字を計上するなどゴルフ場経営は厳しくなり、県は行政改革の一環で民間に移管を希望。一方、地元は以前からゴルフ場を活用した地域の活性化を希望し、両社の目的が一致して管理・運営を移管することになった。
受け皿は、地権者などが株主になって昭和48年に設立した「雲仙ゴルフ場(株)」(旧・雲仙ゴルフ場レストラン(株))。同社は、県からゴルフ場のレストランの運営を受託し、現在も運営を行っている。
県は、無償で用地を他よしてきたお礼として、同社に乗用カート導入のためカート路整備等の費用として約6800万円を拠出する他に、県所有のクラブハウスなどを無償で貸与する。
同ゴルフ場はパブリックながら、ゴルフの愛好者が組織した「雲仙ゴルフ倶楽部」があり、その会員権に相場が付き市場で売買されている。
=ゴルフ特信=
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