マザーズ上場の不動産オークション・仲介業の(株)アイディーユー(IDU、大阪市西区)は、野母崎ゴルフクラブ(18ホール、長崎市)を売却したことを発表。
保有・菅理(運営は(株)長崎リゾートが受託)する(株)マザーズオークションカンパニー(MAC)の全株式を、土木・建築等の事業を行なう(株)明輝(あきてる)建設(京都市南区、山下明輝代表取締役)が今年3月9日に設立したミクコーポレーション(株)(大阪府東大阪市、星野清秋代表取締役、資本金950万円)に3月31日付けで売却。
株式の売却代金は1億8000万円(不動産鑑定評価及びデューデリの結果をもとに算定)と発表としている。
同GCは翌4月1日から新体制での営業に入っているが、明輝建設では「運営面を含め従来通りの営業を行なっている。状況をみながら、今後の経営・運営方針などを決める考え」と説明している。
また、同GCは平成19年以降に会員を63万円(プレー会員権)で募集し、現在は約100名の会員が在籍するが、その会員の権利義務も変更ないとしている。
=ゴルフ特信 提供=
ゴルフ場のフェアウェイフロントにタイムシェア型別荘を全国展開している(株)ダヴィンチ・リアルティは、野母崎GCに隣接したグレンフィールド長崎内に「サンライズ・ヴィラ」を11月1日オープンし、販売を開始した。
今回のヴィラは同GC18番フェアウェイ脇の池に沿って建設され、約100平方メートルの客室やテラスからはフェアウェイの他、天草灘から昇る朝日や、五島列島沖に沈む夕日を望むことができるという。
販売価格は1口325万5000円(入会金202万6500円、利用保証金94万5000円、他は修繕積立金)で、販売口数は528口(1ユニット当たり24口)。
利用期間は30年(相続も可、年3回・最大21泊分無料宿泊付利用権)で、同GCで会員料金によりプレーもできる。
年会費は7万9800円。
同クラブの他の別荘(佐久平、みなかみ、房総御宿=建設中等)との交換利用も可能という。
=ゴルフ特信 提供=
東証マザーズ上場の(株)アイディーユー(IDU)が子会社の(株)マザーズオークションカンパニー(田端知明社長)を通じて、野母崎ゴルフクラブ(18H、長崎市)を買収したことが明らかになった。
同GCを保有する一部上場のゼネコン・五洋建設(株)が2月28日に同GCを譲渡したと発表したもの。
発表によると、度重なる経営改善努力にも関わらず営業収支の黒字化が見込めないことから、本業への集中、財務体質の健全化の一環で譲渡した。同GCの18年3月期の売上高は2.33億円で営業損益は1.73億円の損失だった。
譲渡価額は4億6000万円。野母崎GCの会員については預託金32億7000万円(18年9月末現在)を2月末までに全額返還した。
同GCの資産に関しては16年3月期に82億円、19年3月期中間期に15億円、計97億円の減損失を計上していた。
また同GCの管理・運営を行っていた子会社の長崎総合管理(株)は今年6月に精算する。一方、IDUは譲渡を受け、3月1日から同GCの営業を開始した。
従業員を(株)マザーズオークションカンパニーが雇用、今後の運営方針は明確にしていないものの、会員がゼロとなったため会員の募集も検討している模様だ。
IDUは、一昨年9月から不動産オークションサイト「マザーズオークション」を運営。同社では、不良債権がらみで取得したゴルフ場を西日本地区に保有(運営は他社に委託)しているとしており、ゴルフ場は2カ所目という。
また「オークションにはリート、ファンドなど70社が参加しており、クローズド・ビットで扱う高額案件のリゾート・ゴルフ場物件は日本法人の受けが良い。今回のゴルフ場は評価も高く収益次第では数年保有する方針だが、同オークションで販売することも考えられる」と語っている。
野母崎GCは、五洋建設グループで平成2年に設立した長崎総合リゾート(株)が事業主体となり、6年2月に開発許認可を取得、9年6月にオープンした。一方で7年1月からはNGKと保証委託契約を締結し680万円等で会員募集を開始した。
コースは加藤俊輔氏の設計で、すべてのホールから海が眺められる。平成10年に五洋建設レディースを開いたこともある。12年には長崎総合リゾート(株)を精算するため、新会社に運営・管理を移管していた。
=ゴルフ特信=
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