8月11日午前7分頃の駿河湾を震源とするマグニチュード6.5の地震でゴルフ場に多少の被害が出ている。
最大震度6弱を記録した伊豆・焼津・牧之原・御前崎の4市に所在するゴルフ場と、その近隣のゴルフ場を取材した。
伊豆半島の伊豆市にある10コースで、コースに被害があったのは2コース。
修善寺CCは地割れ、また一部被害があったが、プレーに支障はなく当日も営業した。
クラブハウスや付帯設備では、備品が倒れたりしているのが2コース。
伊豆湯ヶ島Cでは、源泉からホテル兼ハウスに引いた温泉パイプが破損した。
地震の被害は比較的軽微だったが、当日は台風9号が県の南海上を通過したことから、地震と台風のダブルパンチでキャンセルが続出。
ほとんどのゴルフ場が「約半数がキャンセル」と答えている。
キャンセル続出で当日、臨時クローズしたのは
伊豆GC、
伊豆スカイラインCC、
伊豆湯ヶ島Cの3コース。
来場(1組)したが、「そのまま帰ってもらった」というゴルフ場もある。
いずれにしろ3コースは当日クローズしただけで、翌日は営業予定(8月11日段階)という。
また、
天城高原Gコースは台風の被害はなかったが落雷により停電して電話も不通の状態になったが営業は続けている。
一方、残る3市の状況は、
静岡CC浜岡C&H(御前崎市)では、カートのループ線が切断し乗用カートの誘導ができなくなり、ハウス兼ホテルではボトルが落ちたという。
同ゴルフ場は37ホールだったため、当日は18ホールで営業を行った。
周辺の
菊川CC(菊川市)では売店の窓ガラスが割れた他に物品が散乱し、
ホロンCC(同)では浄化槽が破損したという。
計6コースを取材したが、いずれも被害はナシか軽微だった。
むしろキャンセルによる営業被害が大きいようだ。
加えて、東名高速の牧之原サービスエリア(静岡県)付近で、長さ約40メートルにわたって高速道路の路肩や車線の盛り土が崩れて通行止めになった影響が心配という。
現段階では8月13日に復旧の見込みだが、3市周辺のゴルフ場はアクセスが低下して来場者減になるとみられる。
いずれにしろ、地震の他に全国的に豪雨の被害もあるだけに、ゴルフ場の入場者数の動向が注目される。
=ゴルフ特信 提供=