2008/08/22 アーバンコーポが再生法申請、系列系9コースは売却か
グループで既設のゴルフ場を8コース保有し、建設中ゴルフ場1コースの建設を支援している(株)アーバンコーポレイションは8月13日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。
成井農林(株)が経営していた6コース(内2コースは統合されて1コースに)を特別清算(17年9月27日に協定案が成立)絡みで施設保有会社5社と、その運営会社・(株)クラシック(現住所=東京都千代田区麹町5-7-2、西村裕司社長)の株式を17年11月に取得して、ゴルフ場事業に初参入。
再生法申請は、アメリカのサブプライム問題に端を発して不動産不況になったこと、外資を含む金融機関からの融資や資金調達が咲き細ったことなどから、資金繰りに窮して行ったとしている。
負債2558億3200万円で、今年最大の倒産となった。
アーバンコーポは、10月中旬までにスポンサーを選定して再建を図る方針だが、系列ゴルフ場への影響はかなりありそうだ。
ゴルフ事業について、アーバンコーポでは「どのようにするかは白紙の状態」(広報)と語っているものの、本業外の事業ということもあり売却等で切り離すとみられる。
なお、アーバンコーポは8月18日に東京地裁から再生手続開始決定を受けた。
再生計画案提出は11月11日となっている。
一方、(株)クラシックは親会社の再生法申請を受けて8月14日付けで、系列ゴルフ場の会員宛に通知を出した。
建設中のトーハト和泉は施工のフジタが工事を停止した。
=ゴルフ特信 提供=
2007/04/19 北海道クラシックGC帯広コース・北海道メイプルGCの統合
北海道クラシックGC帯広コーと隣接する北海道メイプルGCは、成19年4月7日から倶楽部を統合し、北海道クラシックゴルフクラブ帯広の名称で36ホールのゴルフ場として新生スタートする。
北海道クラシックGC帯広コース(18H、平成6年開場)と隣接する北海道メイプルGCは、今季から倶楽部を統合し、「北海道クラシックゴルフクラブ帯広」(北海道上川郡清水町羽帯4-1、TEL0156-62-8000)の名称で36ホールのゴルフ場として新生スタートする。
それぞれの倶楽部の会員は、36ホールが利用できる会員に移行する。
この統合の理由について、(株)クラシックは、
① 会員のプレーの拡大
② 両会員の親睦と活性化
③ 会員権相場の向上
④ 経営・運営の合理化
等をあげている。
合理化については、昨シーズンからメイプルのクラブハウスを閉鎖して、帯広のハウスで両倶楽部の会員を受け入れてきた。メイプルのハウスは、固定資産税の問題もあり取り壊している。
また、倶楽部が統合されたことで会員数は計850名となり、これまで以上にクラブ競技の充実を図れるとしている。倶楽部を統合した例は過去にあるが、最近はなかった。
今回の統合で預託金の高い帯広の会員に負担金は発生しないが、メイプルの会員は帯広の会員の預託金に合わせるために、追加預託金として5万3000円ないしは5万5000円の負担を要請している。この負担金で預託金額面を25万6000円に統一する。
また、メイプルの会員権には1口に正会員1名の他に登録会員付きもあり、その登録会員(約70名)は25万6000円を支払えば、正会員として独立出来るなどの据置を講じている。
なお、各ホールのコース名は、北海道クラシックGC帯広コースが「クラシックコース」、北海道メイプルGCが「メイプルコース」となり、今季は4月7日にオープンする予定となっている。
=ゴルフ特信=
2006/01/16 アーバンコーポレーション、成井農林の6コース取得を正式発表
(株)アーバンコーポレーションは、特別精算手続きの協定案が設立した成井農林(株)の経営する7コースの内6コースを取得することを、平成17年12月正式に発表した。
取得のスキームは、同社100%出資の中間持株会社、(株)アーバンクラシックが6コースの運営を行い預託金の預託先ともなっている(株)クラシック(北海道勇払郡)と、成井農林から施設を譲り受ける5社を子会社にして傘下に収める。
同社はゴルフ場事業の方針について、「インカム型安定収益」を目指すとしており、「今後数年以内に15~20コースを追加取得」すると報告。
=ゴルフ特信=
2005/10/09 協定案可決
成井農林(株)の債権者集会が平成17年9月27日に東京の九段会館で開かれ、同意多数で協定案が可決した。
決議結果は、総債権額約412億円の内、87%に当たる358億円の同意。出席債権者数では4724名の内、98%に当たる4631名の同意で、特別精算の可決要件(総債権額の4分の3以上、出席債権者の過半数の賛成)を満たした。
協定案等によると白河国際CC、郡山熱海CC、帯広白樺CC、北海道クラシックGC、北海道クラシックGC帯広コース、北海道メイプルGCの計6コースのスポンサーは、東証一部上場の(株)アーバンコーポレーションで、JクラシックGCのスポンサーはシンクス(株)となる。
=ゴルフ特信=
2005/09/01 スポンサーが内定
昨年10月に特別精算手続きの開始を申立て、同月に開始決定を受けた7コースを経営する成井農林(株)は、協定案やスポンサー企業の概要を先ごろ(平成17年9月初旬)配布した。同協定案を決議する債権者集会は9月27日に東京の九段会館で開かれる。
協定案や概要によると、白河国際CC(36H、福島)、郡山熱海CC(18H、福島)、帯広白樺CC(36H、北海道)、北海道クラシックGC(18H、北海道)、北海道メイプルGC(同)の計6コースのスポンサーは、東証一部上場の(株)アーバンコーポレーション。
JクラシックGC(18H、徳島)のスポンサーはシンクス(株)と報告している。
(株)アーバンコーポレーションは、分譲マンションの企画・販売や不動産流動化の事業を行っているがゴルフ場経営には初進出。シンクス株は、徳島県と香川県でパチンコ店やドラッグストア・飲食店経営など手広く事業を展開し、ゴルフショップの量販店も1店舗経営しているが、ゴルフ場経営は初めてとなる。
シンクス(株)はJクラシックGCの運営を行っている(株)熊倉興産の株式を、(株)アーバンコーポレーションは6コースの運営を行っている(株)クラシックの株式を成井農林側から取得して傘下に収める予定。
協定案では債権者への弁済方法を定めているが、それによると会員に関する弁済条件は、退会会員には”預託金の内20万円以下の部分は全額+20万円を超過する部分の2%”を4年間で分割弁済する。
継続会員に対しては、弁済額を新預託金(10年据置)とした会員権証書を速やかに発行するとしている。そのスケジュールとしては、10~12月頃に退会ないし継続の選択期間となり、来年1~2月頃に新会員権証書を発行、3月以降に名義書換を再開するとしている。
=ゴルフ特信=
2004/10/07 特別清算を申請
成井農林(株)は、平成16年9月月30日に解散を決議し、10月7日に東京地裁へ特別清算を申請した。
関連ゴルフ場
帯広白樺カントリークラブ(北海道河東郡)
白河国際カントリークラブ(福島県西白河郡)
郡山熱海カントリークラブ(福島県郡山市)
北海道メイプルゴルフクラブ(北海道上川郡)
北海道クラシックゴルフクラブ(北海道勇払郡)
北海道クラシックゴルフクラブ帯広コース(北海道上川郡)
ジェイクラシックゴルフクラブ(徳島県板野郡)
9月に、「ジェイクラシックゴルフクラブ」の営業権を子会社の(株)熊倉興産(福島県)に、その他のゴルフ場の営業権を(株)クラシック(北海道)にそれぞれ譲渡し、同者は不動産賃貸・管理業へと業態を変更したうえで今回の措置となった。
負債総額は約511億円。