2008/10/27 たかを観光、商号変更
たかを観光(株)10月20日付けで、3コース共通会員制の倶楽部名と同じ、(株)札幌カントリー倶楽部に商号を変更した。
同社の再生計画は8月11日締切りの書面投票で議決が行われ、100%近くの賛成で、翌12日に札幌地裁から認可決定を受けた。
9月6日に同地裁から認可決定確定を受け、同8日には早くも同地裁から再生手続終結の決定を受けた。
同社では再生計画に基づき、資本金の増減資を10月6日付けで行い、ほくほくフィナンシャルグループの北陸銀行や北海道銀行、両行の関係企業、それに加森観光を含む札幌市中心の道内企業など計20社が出資し、新資本金を2億4900万円とした。
また、役員の改選を行い、代表取締役の渡辺裕一氏と、最高顧問として札幌CC理事長の横山清氏((株)アークス社長)を取締役に再任、新たに株主となった加森観光の加森公人社長を非常勤の代表取締役に選任し、2人代表制となった。
取締役は計3名で役員もスリム化したという。
加森観光はルスツリゾートなど、ゴルフ場・レジャー施設経営の道内最大大手。
加森観光が札幌CCに出資することで同観光が運営面で協力するほか、ゴルフ場・リゾート双方の相乗効果を見込んでいるという。
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2008/09/24 たかを観光、再生計画が成立
羊ヶ丘CC、真駒内CC、滝のCCの3コースを経営し昨年12月に民事再生法の適用を申請した、たかを観光(株)の再生計画案が、9月6日に札幌地裁から認可決定確定を受けた。
再生計画案の賛否を諮る決議は、8月11日締切りの書面投票で行われ、出席債権者数、議決権総額共に100%近くの賛成で、翌12日に認可決定をうけていたという。
計画案は、たかを観光の資本金を100%減資し、新規発行する株式を北陸銀行や北海道銀行、両行の関係企業、それに加森観光を含む札幌市中心の道内企業など計20社が引き受けて再建する。
基本的には和議条件の弁済額を会員を含む債権者の債権とし、その債権額の93%の免除を受け、退会者へは残り7%を一括弁済し、継続会員は7%が新預託金(据置期間ナシ)になるとしている。
また、金融債権の弁済率は1%としている。
いずれにしろ、会員は和議で預託金をカットされ、さらに今回の再生法で再度カットされることになった。
なお、たかを観光(株)の会社名は、札幌カントリー倶楽部(株)に変更する考えという。
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2007/12/10 たかを観光が2度目の破綻、民事再生手続き開始申請のお知らせ
平成10年12月に和議が成立して債権途上にあった、たかを観光(株)は12月6日に札幌地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日開始決定を受けた。
ともに立地が良く、人気も高かったが、バブル期に九州や千葉県で計画していたゴルフ場が頓挫した他、預託金償還が相次いだことから711億円の負債を抱えて平成10年3月に和議開始を申請、10年12月に和議が成立。
債権者に対する和議条件は、
①金融・建設等の大口債権者は92.8%カット。
②未払金債権者は64%カット。
③預託金債権者(会員)は64%カットで残りの4%は10年分割で支払い、預託金32%の新証券を発行、退会希望者には、10年後以降32%を返還する。
――等であった。
しかし、「来場者減により、ここ3年がじり貧で弁済資金を貯めることが出来ず、銀行への弁済が計画通り行かなくなった。来年11月の会員への預託金返還も見込みがなくなった」として、再生法の申請に踏み切ったという。
負債総額は約226億円。
金融債務133億円(内北陸銀行約127億円)、会員約6700名(3コース共通の札幌CC及び3コース単独計)の預託金が87億円。
来年4月中旬までに再生計画案を策定する計画で、特定のスポンサー企業は設けないが、資本金を100%減資したうえで北陸銀行や北海道銀行、それに(株)アークスなど札幌市中心の道内企業13社から出資を受けて再建を図る考え。
昨年11月期には3コースで約14万2900人の入場者を集め、6600万円の経常利益を計上しており、新たに出資を受けた後は営業収益で弁済する方針という。
和議申請時の年間営業利益は4億円に上っていたことから、大幅な計画の修正を強いられたことになる。
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