2010/07/09 7月からの18ホール営業見送り
昨年4月のフェアウェイの一部が陥没して女性ゴルファーが転落した事故があったカスケードコース(9H)を利用して7月1日から18ホールでの営業を行なう予定だったが、コース整備が難航しているため営業を見送った。
カスケードコースは、地下水を制御するために排水タンクを埋没するなどで安全を確保したものの、事故以降コースを整備していなかったため、雑草等がはびこるなどでプレーに向かないと判断し営業を見送ったという。
ただし、会員等からウッドランドコース(9ホール)だけでも開放してほしいとの要望もあり、7月10日から同コースを利用した9ホール営業を行なう予定としている。
=ゴルフ特信 提供=
2010/03/10 太陽グループが買収
2コースを経営する太陽グループが2月に買収したことがわかった。
同グループで不動事業を行う(株)太陽(千葉県柏市)が同ゴルフ場を経営する(株)ハートランドの株式を市川造園グループから買収し系列下に収めたもの。
株式の売買代金は明らかではない。
ゴルフ場は冬季クローズ中だが、4月1日から営業を再開する予定という。
ただし、昨年4月にフェアウェイの一部が陥没して女性ゴルファーが転落死した事故のあったカスケードコース(9H)は使用せず、18ホールで営業するとしている(年間の集客目標は1~1・5万人)。
また、当面はスループレーによるセルフ営業で、クラブハウスの補修も必要なことから、4月中はロッカー、トイレのみ使用可にするという。
5月以降は様子をみながら、浴室などの使用を開始する予定。
ゴルフ場名については、変更を検討中としている。
=ゴルフ特信 提供=
2009/05/29 従業員20名解雇しセルフ営業
今年4月2日にフェアウェイの一部が陥没して女性ゴルファーが転落死する事故が事故発生、安全点検等を行い5月2日から営業再開したものの、来場者数が予想以上に落ち込み、今後の回復の見込みもないとして20日から一部従業員を解雇して、クラブハウスを使用しないセルフ営業に切り替えた。
運営しているのは市川造園土木グループ。
民事再生手続きで同ゴルフ場経営の(株)ハートランドのスポンサーとなり、平成19年のシーズンから営業を開始して3年目だった。
陥没事故が起きたのはカスケードコースの8番ホールで、女性が転落した穴は当時直径2メートル、深さ5メートルで下にいくほど広がっていた。
同ゴルフ場はレーダーによる空洞調査を行い、安全が確認できたとしてウッドランド、デューンズの計18ホールで5月2日から営業を始めた。
事故の起きたカスケードコースについては更なる調査、試験をしっかりと実施した上での営業再開を考えるとした。
しかし、来場者数が例年の3分の1まで落ち込み、回復の見込みがないとして13日には、クラブハウスでレストランやフロント業務を担当する従業員約20名の解雇を通知(20日付け)し、同18日からコース担当者10名だけでのセルフ営業(プレーはマスター室で受付)に切り替えた。
道警や苫小牧署は事故後の4月3日と4日の現場検証、それに5月15日からは業務過失容疑での2回目の現場検証を行い、事故のあった穴を池の方に掘り進めたところ、直径1メートルほどの新たな空洞も発見しており、関連を調べている。
=ゴルフ特信 提供=
2006/12/13 スポンサー型で再建へ
(株)サンランド札幌と(株)ハートランドの債権者集会が12月5日に開かれ、賛成多数で再生計画案が可決、同日付で同地裁が認可決定を下した。
決議結果は、
●エムズGC(18H北海道岩見沢市)経営の(株)サンランド札幌が有効投票数208名中、99.04%に当たる206名の賛成、議決権総額(108億円余)に占める賛成の割合99.32%。
●ル・ペタウG(27H、北海道勇払郡安平町)経営の(株)ハートランドが有効投票数266名中、97.74%に当たる260名の賛成、議決権総額(142億円余)に占める賛成の割合98.2%。
ともに再生法の可決要件を満たした。
両社は会員募集による資金調達の不足や預託金償還問題、入場者数減(エムズはピークが平成9年の約3万人で、17年は約2万6千人、ル・ペタウは9年4万1千人、17年3万2千人)等から再生法を申請。
ともにスポンサー型での再建を目指し、その選定に当たっては住友不動産販売(株)と(株)チームトレインの2社を仲介会社とし、両社推薦の12社から価格提示があり、経営姿勢を判断した上でスポンサーを決めたという。
その結果、(株)サンランド札幌は南紀観光(株)(田渕道行代表)がスポンサー(親会社の(株)中野坂上地所は同札幌の全株式を南紀観光(株)に備忘価格で譲渡)となり、運営資金を含んだ南紀観光(株)の拠出金2億1000万円と(株)中野坂上地所からの借入金1500万円を弁済に充てる。
(株)ハートランドは同様の手法で市川造園グループのロイヤルヴィレッジゴルフ倶楽部(株)(市川金次郎代表)がスポンサーとなり、拠出金6000万円と同地所からの借入金6700万円を弁済に充てる。
また、両社の大口債権者である中野坂上地所及びエヌエスリース(株)からは元本等の全額免除を受ける。
弁済条件については
●エムズGC
① 継続会員は預託金91%カットで9%を弁済(9%の内1000円を預託金として残し、残りを一括弁済し、会員権を1口に付き1口(子会員権で額面無し、子会員権は入会金無償、譲渡も可)与える。
② 退会会員(再生計画認可確定後2ヶ月以内に届出)及び一般債権者には12%を弁済。
●ル・ペタウ
① 継続会員は1%弁済で、会員権1口に付き1口の子会員権を付与。
② 退会会員及び一般債権者には2%を弁済(10万円超の債権部分放棄の債権者には10万円を支払う)
となっている。
スポンサーとなった南紀観光(株)は再生手続きにより(株)ほっかほっか亭総本部の田渕道行会長が昨年傘下に収めた会社で、美杉GC(三重県)と那智勝浦GC(和歌山県)を経営、今年7月に妙高高原GC(新潟県)も取得した 一方、市川造園グループは国内22コースを経営(内ロイヤルヴィレッジゴルフ倶楽部(株)で10コース)するゴルフ場運営大手。北海道でのゴルフ場運営は初となる。
=ゴルフ特信=
2006/07/12 民事再生手続き開始申請のお知らせ
ル・ペタウゴルフ(北海道)の経営会社である(株)ハートランドと(株)サンランド札幌の2社は、平成18年7月7日に東京地裁へ民事再生手続開始を申請しました。
関連ゴルフ場
●(株)ハートランド
ル・ペタウゴルフ
●(株)サンランド札幌
エムズゴルフクラブ
負債は、(株)ハートランドが約147億円(うち預託金約17億7600万円)、(株)サンランド札幌が約110億円(うち預託金約13億2500万円)で、2社合計約257億円。