2007/03/02 モルガン・スタンレー、東京ドームの5コースを買収へ
(株)東京ドームは2月23日、系列の5コースのゴルフ場事業を外資系のモルガン・スタンレー・グループに売却すると発表した。既報通り、同社は昨年9月にゴルフ場など減損対象事業からの撤退を決めたと発表し、売却先を選定していた。
売却する事業は、同上の表内の5コース全部と、舞子後楽園スキー場&ホテル(新潟県)、城島後楽園の遊園地、ホテル。4月下旬には譲渡契約を締結し、5月31日にモルガン・スタンレー・グループが運営するモルガン・スタンレー不動産ファンドに引き渡す。
譲渡後の運営は、同グループの亀山GC(36H、三重県)、千葉グリーンパークCC(18H、千葉県)など5コースを運営する系列の(株)セントレジャー・マネジメントが行う予定。
売買金額は両者とも発表していないが、一時期はセットで90億円と噂されていた。
ちなみに、5コースの内3コースはパブリック制だが、札幌後楽園(会員約670名)と城島後楽園(411名、平均預託金額約120万円)は会員制。
両コースの会員には、東京ドーム側が預託金の全額を返還する手続きを行っており、クラブは解散する。なお、ゴルフ場等は経営交代後も当面の間は、現在の名称で営業する予定としている。
=ゴルフ特信=
2006/10/15 東京ドーム、ゴルフ場事業から完全撤退へ
東証一部上場の(株)東京ドームは平成18年9月28日、ゴルフ場など減損対象事業の事業譲渡による撤退を決めたと発表した。
撤退時期は来年4月を予定しているとし、
①札幌後楽園カントリークラブ 18H 北海道
②馬頭後楽園ゴルフコース&ホテル18H 栃木県
③水戸後楽園カントリークラブ18H 茨城県
④市原後楽園ゴルフ&スポーツ 18H 千葉県
⑤城島後楽園カントリークラブ18H 大分県
の5ゴルフ場全部(内札幌と城島は会員制)と、舞子後楽園スキー場&ホテル(新潟県)、城島後楽園の遊園地ホテルを減損対象事業として、撤退・売却に向けた具体的な検討にはいるという。
同社によると、固定資産の減損会計の適用等に対応するため不採算事業、リスク事業については抜本的な見直しを検討してきたところという。継承企業については今のところ明らかにしていない。
なお、東京ドームは同日、連結子会社で金融業を営む(株)後楽園ファイナンス(久代信次社長、東京都文京区)の全株式、及び東京ドームが同子会社に対して有する全ての貸付債権を、ローンスター(ローンスター・ファンドVの管理・運営会社)に譲渡すると発表した。
消費者金融部門を譲渡するもので、同子会社が営んでいるリース業や同子会社で保有するグループのゴルフ・リゾート関連の不動産は11月末に予定している譲渡日までに、東京ドーム及び東京ドームの子会社に移管するとしている。
=ゴルフ特信=